新聞や業界誌の業界関連記事の内容が、どうも自分が現場で見ている実情とニュアンスが違うということは、誰しも多かれ少なかれ経験したことがあるでしょう。
わたしは金融業界に身を置いていますが、金融業界についてマスコミが流す情報のうち7割は、ウソではないけれども少しニュアンスがちがうと感じます。 伝説のファンド・マネジャーであるP氏は、「土地勘のある企業に投資することで、プロを打ち負かすことが可能になる」と説いています。
第二のHやSには、仕事や日常生活の中で出合えるはずなのです。 ある商品が良いと思ったら、その商品を作っている企業の株を買うことでもよいでしょう。
P氏は、「大切なことは、ウォール街が知る前に消費の最前線にあるあなたが知るチャンスのほうが高いという点である」とか、「町に行ってドーナツを食べることが、株式の基礎的調査の第一歩になると気付いていない人が多くみられる」と言っています。 実際、彼は、GAPやベストバイ、ステープルス、ダラーゼネラルなどの小売業株で大当たりしたわけですが、「それらの企業が上手に経営されている会社であることは、何百万人もの買い物客が真っ先に経験していることである」とも言っています。
日常生活の中でも、注意深く観察していれば、その株を買うチャンスに気付くことができたわけです。 身近なところに株式投資のヒントは潜んでいるのです。
自分の仕事を信じて、自分の見方にしたがって、他人やマスコミの情報に惑わされずにわが道を行けば、あなたは自分のよく知らない業界の企業のROEをあれこれ詮索するよりも、はるかに株で勝てるにちがいありません。 「個人投資家は、巨大機関投資家と競わなければならないから不利だ」という説を聞くが、それは誤りだと語っているのは、世界一の投資家B氏です。
B氏は「機関投資家は間違いだらけで、理屈に合わない動きをしているので、個人投資家が利益を上げるのは難しくない」と断言して、「単に企業のファンダメンタルズを重視することにこだわってさえいればよい」と助言しているのです。 ただし「不利な点があるとすれば、悪いタイミングのときに売らなければならない可能性があるということだ。

だから投資家は、経済的にも、心理的にも、相場の変動に備えていなければならない」と指摘していることには注意が必要です。 「持ち株が50%値下がりしても、パニックに陥ることなく、平静に見ていられるようでなければ株に手を出すべきではない」と語っているのですから、やはり生活防衛資金は重要なのです。

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